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日本では風土記、日本書紀、古事記などで天皇の入湯記録があり、
これらの文献に基づいて、道後温泉、白浜温泉、有馬温泉が
「日本三古湯」と呼ばれています。その後、仏教の伝来に伴い、
僧侶が温泉開発し、寺院で施浴が行われたことで温泉の治療信仰が
広まって行ったそうです。この頃の温泉は一般庶民に普及することなく、
上流階級の利用に限られていました。一般庶民が広く温泉を
利用するようになったのは江戸時代のことです。
温泉の研究が進み、効能が重要視されていたのです。
明治時代には西洋医学が広く取り入れられ
温泉も西洋医学の観点で研究され始めました。
世界では温泉利用が歴史に現れたものとしては、紀元前500年頃に、
ギリシャで硫黄泉に入浴していたという記録があります。
有名なカラカラ大浴場をつくったローマ人は、温泉を好み、
古代ローマ帝国時代にヨーロッパ各地で温泉を開発し、
傷病者に温泉療法を広めたといわれています。
その後、ヨーロッパ各地、アジアはもとより世界各国で
温泉療法は発達して行ったのです。その方法も飲んだり
サウナのようなものだったりと土地によって様々です。
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